風邪の効用
連休中は、たまっている翻訳に専念するつもりでさまざまなイベントのお誘いを断り、楽しい引きこもり生活を予定していたのだが、２日から風邪をひいてしまった。１日の晩、入浴後の濡れ髪のまま冷たいジュースを飲んだのがきっかけだった。たちまち首が冷え、肩と肩甲骨まわりがバリバリに固まり、翌朝やっと熱を出した。
風邪は大歓迎である。特に季節の変わり目の風邪は、新しい季節に対応する準備として身体の自浄装置が働くのだと、野口整体で学んだ。身体の左右のアンバランスを調整する役目もあるという。私のように皮膚の慢性疾患があると、皮膚がすべてを肩代わりしてくれるのか、なかなかほかの病気になりにくい。このところ、風邪もひかなくなっていたし、今年は花粉症にすらならなかった。だから今回の風邪は皮膚にとっても絶好のチャンスだ。梅醤番茶をすすりつつ、足湯をし、布団にもぐって汗をかく。こうやって自分の身体のケアをするのも、実に楽しいものだ。引きこもり、バンザイ！あー、結局仕事は一向にはかどらなかったけどね。
