デヴァ・ヨーコの明るいブログ

脱ステ30年、今なお再発するあとぴーと共に明るく生きる。

クリーン de 非暴力

楽しく充実した2カ月間のコミューン生活もあとわずか、と言うときにちょっとしたトラブルが発生した。

私の部屋の元の住人がホリデーから戻って来て、部屋を返せと言うのだ。こちらとしては、コミューンとの契約で出発の日まで借りることになっていたし、賃料も払っていたのでまったく寝耳に水だった。

レセプションに聞くと、彼の貸出期間が曖昧だったため起きたトラブルということで、私は当然部屋を変わらずに済んだ。

現実問題として私には一切関係のないことだったが、その男性、自分ではこの時期に帰って来ると言ったつもりのようで、当然、事の成り行きが受け入れられず、取り乱して周りのみんなに自分の主張を訴えているではないか。私は感情を被らないように彼を避けていた。レセプションの人も、彼が私と交渉したがっても受け付けないようにと言ってくれた。

いくら自分に非はないといえ、私が出ていくのを待ちわびている人がいると思うと、心穏やかではいられず、正直、かなり動揺してしまった。

 

翌日、ついに彼が話をしたいと言ってきた。

私;「部屋のことなら、レセプションに言って。」

彼;「部屋を返してってことじゃないんだ。シェアしたいことがあるんだ。」

 

私は、彼の感情の責任を取る必要はないこと、謝る必要はないことを自分に言い聞かせて、シェアリングに応じた。

 

クリーン・ランゲージで鍛えた、クリーンな気持ちで「聞く能力」を発揮して、黙って彼の話を聞いた。

 

長い長い彼のストーリを全部聞いた後、

私;「全部聞いたよ。シェアリング、ありがとう。で、どうなったらいいの?」

彼;「わかんない、わかんないよ。混乱してるんだ。分裂してるんだ。」

私;「分裂してるんだ・・・」

 

沈黙

 

彼;「とりあえず、金曜日からのグループを受けようかな。」

 

すっかり表情が変わって、今度は私がどんな気持ちでいるかを聞いてくれた。

お互いに相手の気持ちを汲むことができ(I'm sorryではなく、I feel sorry for you)、最後に笑顔でハグをしてシェアリングを終えた。

 

クリーン・ランゲージと非暴力コミュニケーション、「相手の話を素直に聞く」点は共通だ。

 


(1/3) マーシャル・ローゼンバーグ 非暴力コミュニケーション その1 - YouTube